ダイエット目的で運動を始めるとき、様々な選択肢がありますが、中にはあまりダイエット効果が高いとは言えない運動も存在します。本記事では、一般的にも普及しているピラティスやヨガが、実はダイエット効果はあまり期待できないということについて説明させていただきます。

※ピラティスやヨガのメリットを否定するわけでは決してありません。あくまでもダイエット(=脂肪燃焼)に焦点を絞った場合の考察について述べさせていただきますのでご了承ください。


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ピラティスやヨガの本来の目的は、インナーマッスルの強化や姿勢の改善、体の柔軟性の向上などです。

したがって、ピラティスやヨガでは、ダイエットにおいて非常に重要な「運動によるカロリー消費」および「筋肉量を増やすことによる基礎代謝の向上」があまり期待できないため、効率の観点からは有酸素運動や筋トレを優先的に行った方が良いでしょう。

しかし、何もしないよりは何かした方が絶対に良いですし、運動はとにかく継続が重要となります。有酸素運動や筋トレが苦手な方にとって、ピラティスやヨガは賢い選択だと言えます。

なぜピラティスやヨガはダイエット効果が高くないのか

◤ピラティスとダイエットの関係

ピラティスの主な目的はインナーマッスルの強化や姿勢の改善です。

インナーマッスルとはその名の通り、体の深層にある筋肉です。

インナーマッスルは全身の筋肉のわずかな部分しか占めておりませんので、そこを強化したところで、全身の筋肉量アップにはほとんど貢献しません。

身体の筋肉量を増やすためには、インナーマッスルよりもアウターマッスルを優先的に鍛える必要があります。

よって、ダイエットにおいて重要な「筋肉量を増やすことによる基礎代謝の向上」にはあまり効果的ではあないことが分かります。

また、「姿勢が改善することによって血行が促進され、代謝がアップする」と謳われることが多いですが、血行促進がもたらす代謝の上昇量は極めて少ないのが真実です。

一方、リフォーマーを用いたマシンピラティスなどはやり方によっては低~中程度の筋トレ並みの強度を掛けることができるので、ダイエットにもかなり有効と言えます。

ただし、掛けられる負荷に限界があるので、効率的に筋肉を増やすという観点からはやはり筋トレに軍配が上がります。

体を動かすことによるカロリー消費という観点においては、有酸素運動の方がピラティスよりもかなり優れております。

[参考]
ピラティスの消費カロリー:100-150kcal /時間
ランニングの消費カロリー:400-500kcal /時間

◤ヨガとダイエットの関係

ヨガの本来の目的は、心身のリラックス、体の柔軟性の向上、姿勢の改善などです。

ヨガの動き自体は静止状態が多いため、消費カロリーは比較的低く、また、筋肉を増やすほどの負荷も掛かりません。

したがって、ピラティスと同様にダイエットにはあまり向いていないと言えます。

ダイエットを目的としたホットヨガなども流行っておりますが、暑い場所で体を動かすことによるダイエット効果に関しては科学的根拠がほとんどありません。

◤それでも何もやらないよりは絶対にやったほうが良い

ピラティスやヨガのダイエット効果が高くない理由について上述しましたが、それはあくまで筋トレや有酸素運動と比較したときの効率面での話です。

何もしないよりは、何かした方が絶対に良いはずです。

ピラティスやヨガを通して体の機能性や柔軟性を向上させることは、しなやかな身体作りに繋がりますし、何より運動をすることは自分の身体と向き合う重要なきっかけとなります。

ダイエット目的であっても、有酸素運動や筋トレが苦手なら無理に行う必要はありません。

ピラティスやヨガの方が楽しく継続できそうな場合は、そちらを優先的に行った方がストレスも少なく、ダイエットの成功に繋がることも十分あり得ます。

では何がダイエットに効果が高い??

前章で既に触れさせていただきましたが、体重を落とす(=体脂肪を減らす)ことに焦点を当てた場合、何を優先的に行うべきかについて再度確認させていただきたいと思います。

◤食事管理

ダイエットにおいて最も重要となるのが食事管理です。

運動を始める前にまず見直さなければいけないのが、1日の総摂取カロリーです。

体脂肪を減らすためには、1日の消費カロリーが摂取カロリーを上回る必要があります。

「消費カロリー>摂取カロリー」

という関係が成り立って初めて体脂肪が燃焼されます。

どれだけ運動して消費カロリーを稼いでも、それを上回るほど食事をしていれば絶対に痩せません。

また、消費カロリーを得るためには、大変な労力が必要となる。摂取カロリーを減らすことはあまり難しくないことを踏まえると、ダイエットでまず着手すべきは食事管理です。

食事管理=摂取カロリーのコントロールです。詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。

ダイエット
【ダイエットは食事が9割】無理なく摂取カロリーを減らして最短ダイエット!

◤有酸素運動

有酸素運動では、体を動かすエネルギー源として体脂肪が利用されます。

よって、体脂肪が直接燃焼されるためダイエットに非常に効果的です。

有酸素運動と言えば、ランニングや水泳などを思い浮かべるかと思いますが、実はウォーキングでも十分な脂肪燃焼効果を期待できます。

例えば、徒歩での活動範囲を広げたり、自転車通勤をしてみたり、日常生活に簡単に取り入れることができますので、ダイエットにおすすめです。

有酸素運動の効率的な取り入れ方について、以下の記事で紹介しております。

ダイエット
【ランニングは不要】脂肪を燃焼させる有酸素運動の上手な取り入れ方

◤筋トレ

ダイエットにおいて基礎代謝を上げることは最重要と言っても過言ではありません。

基礎代謝が高い
=何もしていなくても体内で消費されるエネルギーが多い
=脂肪が燃えやすい体質

ということになります。

基礎代謝を上げる代表的な方法の一つが、体の筋肉量を増やすことです。

したがって、筋肉を付けることを目的とした運動である”筋トレ”は、ダイエットに非常に有効です。

また、強度によっては有酸素運動以上の脂肪燃焼効果も期待される場合があります。(一般的には筋トレというエクササイズそのものに有酸素運動ほどの脂肪燃焼効果はありません)

ジムなどでダンベルや専用のマシンを用いた筋トレは初めての方には難しく、ハードルが高いことがほとんどかと思いますので、自宅で出来るような軽いスクワットなどから始めてみると良いでしょう。

筋トレは週一回でも十分にダイエットに効果的です。その理由を以下の記事で解説しております。

ダイエット
週1回の筋トレでもダイエットに効果あり!無理のないジム通いで痩せられる理由とは?

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以上、ピラティスやヨガはダイエット(=体脂肪を落とす)という観点からはあまり効率的ではない理由について説明させていただきました。ぜひご参考にしてみてください。


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